2015年4月12日日曜日

松浦亜弥 「初めて唇を重ねた夜」

 先日、歌番組を何気なく見ていたら、乃木坂46が出ていました。で、その中の一人が、自分をアイドルだと称したんですよね。アイドルになるのが目標だったとも。で、ああ、これのことかって思いました。マツコ・デラックスさんが言っていたことです。

 僕は、昭和のスーパーアイドル、中森明菜や松田聖子さんが、自分のことをアイドルだと称していたという記憶はありません。あったとしても、アイドルになるのが目標だったなんて絶対言ってなかったと思います。彼女たちは、歌手を目標として歌手になったのです。マツコさんの言葉を借りると、アイドルというのは、若くしてデビューしたタレントが大人になるまでの期間、人生で最も可愛いとされる時期のタレントに対して、あくまでも世間が使っていた言葉でした。だって、自分で自分のことを「私は可愛いです」なんて云う人いませんでしょww。

 平成になると、今度はアイドルが差別用語みたいに変わっていて、若い歌手は、歌姫なんて言葉を使って、いかにしてアイドル色を打ち消そうか必死になっていました。それと比べたら、今は、アイドルの社会的地位が高くなったってことなのかもしれません。
 とは云っても、アイドルになることが人生の目標だとしたら、その後の長い人生をどうするのか他人事ながら心配になってしまいますww

 で、前置きが長くなってしまいましたが、今回、貼り付けさせていただいた動画は、ファースト・コンサート・ツアーから「初めて唇を重ねた夜」です。
 この後、例の伝説のMCが始まるんですが,この中で「あやや」は,自らを歌手と称し、歌手になるのが夢だったと言い、これからもずっと歌い続けると語っています。彼女は、自らをアイドルと称する時もありましたが、それが目標だとは言っていませんでした。
 
 僕は、この歌を歌っている彼女こそが、マツコさんの言うところの「アイドル歌手」だと思います。若い歌手が健気に歌う姿は、それだけで可愛く、良いものです。それは、歌のテクニックとかを超越したもの。やがて一人前の立派な歌手に成長していくことを予感させる姿、大きな可能性を内に秘めた姿に、僕は心を打たれます。



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