2015年5月1日金曜日

松浦亜弥  「ひこうき雲」

 「ひこうき雲」は云わずと知れた荒井由実さん作詞曲の昭和の名曲です。1973年リリースといいますから、ユーミンが18・9歳の時になりますが、作られたのは、もっと早くて、彼女が15歳の頃といわれています。

 ウィキペディアによると「ひこうき雲」は、雪村いづみのために書き下ろされた曲で、レコーディングしたものの諸般の事情で発売されず、荒井自身の歌唱によって世に出たとありました。 まあ、40年以上も前のことですから、何があってもおかしくないのですが、さすがにこれには驚きました。当時、わずか15歳の荒井由実が倍以上年の離れた大歌手に楽曲を書き下ろすなんていうことが実際あったのでしょうか。雪村さんの音源がアップされていますので、信じないわけにはいきませんけど・・・。

 そして、雪村いづみの名を聞いたとき、僕は、雪村いづみと松浦亜弥を繋ぐ一本の糸を思い出しました。デビューしたばかりのあややを可愛がってくれた長良じゅん氏です。氏は、若い頃、雪村いづみのマネージャーを務め、あややを若い頃の雪村いづみに似ているともコメントしています。
 だとすると、僕は、松浦亜弥がひこうき雲を歌ったのを、単なる偶然とするにはいかないような気がするのです。

 最初に貼り付けさせていただくのは、伝説というよりは、最近は定番になっている「SECRET LIVE in FACTORY STAGE」、いわゆる「15歳のひこうき雲」です。このテイクについては、さまざまなコメントが寄せられていますので、最も評価の高いコメントの一部を引用させていただきます。

 「実力派を目当てで集まったロックファンの前でのシークレットアクト。「誰が出てきたの?」と様子をうかがってた客も松浦亜弥と分かった瞬間色めき立つ。近くで見ようとする人、手を振る人、ミーハー気分のファンVSはぁ!?アイドル?と迷惑がる人、15の小娘が場違いだろ?と観客が動き騒ぎ立てる。騒然の中、松浦の歌を聴くうちに客席が静かになり、15歳のアイドルの歌声に皆が耳を傾け、聞き入っていく・・・。」


 松任谷由実さんといえば、「作詞をしたい」と言った松浦さんに対して、「歌手に専念した方が良い」とアドバイスしたというエピソードが有名ですね。作れる才能があればとっくの昔に作っていると。つまり、作家は、子どもの時から作文が上手だから、夏休みの読書感想文の宿題で困ったりしない、ってことでしょうかw。「あやや」も小っちゃい頃から近所でも有名な、「お歌の上手なお嬢ちゃん」だったことでしょうww

 まあ、松任谷由実さんもそこまで云うのなら、あややに楽曲の1つも提供してあげれば格好良かったんですけど。

 で、こんなMVがあったんですね。「18歳のひこうき雲」です。


 他にも、21歳のテイクとか27歳のテイクとかもありますが、順番に並べて聴き比べ、なんてのも松浦亜弥さんならではの楽しみ方だと思います。
 最後は、このテイクでお終いにします。歌も上手いし、美人だし、僕的には、ベストテイク賞は、これで決まりだと思います。



4 件のコメント:

korou さんのコメント...

ユーミンの曲を聴くと
この世界に渦巻いている諸々の感情や、それがもたらす熱、空気といったものを
何か凄い仕掛けの感情フィルターのようなもので完全に遮断し
そんな地点から
完全にイマジネーションだけで
仮想だけど不思議とリアルな感情、熱、空気として
再現されているような感覚に襲われます。

亜弥さんの歌の上手さは
そうした諸々の感情が
仮想ではなくストレートに再現されている点にあると思っています。
熱も空気も感じられるまさにリアルな世界として。
それも、通常の歌手が
テクニックとか熱情でそれを表現するのと違って
全く予想外に突然ぎゅっと心をわしずかみされるような感じで。

そう思っている私としては
亜弥さんにはユーミンの曲は似合わないと考えているのです。

むしろ初音ミクに歌ってもらいたい(笑)
仮想現実というものを
(1970年代という時代に早くも)
純粋に楽曲の部分で実現したユーミンの曲を
演奏面での仮想現実を可能にしたボカロで再現する・・・これほど
ぴったりなことはないと思うのですが
これはボカロに詳しくない素人の考えでしょうか?

さんのコメント...

返信が遅くなり申し訳ありませんでした。

確かに、感情を込めて歌う松任谷由実さんって、全然想像できませんねw

松浦亜弥さんとユーミンの歌唱スタイルは正反対でしょうから、似合わないのは事実だと思います。
ただ、カバーは、挑戦でもあるので、ユーミンの楽曲を新しい解釈で表現するというのは、面白いことだとは思います。肝心の松浦さんがやる気がなければ意味のない話ですが・・・。

それから、ユーミンとボーカロイドの関係ですが、
初音ミクがユーミンの楽曲をカバーした作品は、あることはあるのですが、
これはという作品に巡り会いません。
カバーさせている側の技量の問題なのか、初音ミクの声質が合わないのか、
もし、ユーミンの楽曲そのものがボーカロイドと相容れないというのなら大発見ですが、
単なる、僕の個人的好みの問題に過ぎないのかもしれません。
このことについては、もう少し考えていきたいと思います。

よかいぬ さんのコメント...

コメントは出来ておりませんがいつも楽しく拝見しています。(以前の秋葉原のログ面白かったです)
恥ずかしながら、私はyahooニュースの「ひこうき雲」の記事を見てyoutubeを視聴し、松浦さん中毒に感染したもので大変思い入れがある曲でもあります。
18歳のテイクは知らなかったので早速コレクションに加えようと思います。

さんのコメント...

いつもありがとうございます。
独り善がりの記事ばかりですみません。

僕も,中毒に感染した時期は、よかいぬさんと同じような頃です。
あの頃は、久しぶりのマニアックライブがあって、
クリスマスライブの告知があって、
ちょっと、これからのことを期待してもいいのかなって頃でしたね。
もう2年になろうとしているなんて、信じられません。