2015年8月12日水曜日

初音ミク「千本桜」 ~押しも押されもせぬ代表曲・・ですよね~

 「千本桜」を一躍有名にしたCMです。但し、有名になったのはあくまでも楽曲の方で、「初音ミク」の知名度向上には、あまり貢献しなかったようです。この曲が、ミクの持ち歌であることを知らない人も多いようですし、そればかりか、純粋なピアノ曲だと思っている人もいるみたいですからw。


 とは云っても、「千本桜」は、「Tell Your World」と並んで、ミクの最も知られている楽曲であることは間違いありません。僕も、ひょんなことから初音ミクのファンであることがバレてしまうときがあるんですけど「じゃあ千本桜とか聴いてるんですか。」って必ず聞かれるんですよ。あまりイメージが固定化してしまうのも困りますよね。このへんは、松浦亜弥さんの「めっちゃホリデー」と似たところがありますので、松浦ファンの皆さんなら、この気持ち理解していただけることと思います。

 この曲の最大の特徴は、その「歌ってみた動画」「演奏してみた動画」の多さです。人間がボーカロイドの曲をこれだけ横取りしているということは、やはり「千本桜」はインパクトのある楽曲だということなんでしょう。

 で、この曲の歌詞なんですけど、僕には、聞こえの格好いい単語を並べただけ、何を言いたいのかよく分かりませんw。
 まあ、歌詞の意味がよく分からないから格好良く思える、ってこともあるかもしれませんね。僕らも中高生のとき、洋楽を喜んで聴いてましたけど、英語の歌詞の意味なんて全然分からなかったし、逆に分かっていたら「なーんだ」てことになってたかもしれませんからw

 ところが中国では、この歌詞や、PVの軍服姿のミクを深読みして、炎上騒ぎになったことがあるそうです。先日おこなわれた、初音ミクの上海ライブでは、セットリストから「千本桜」が外されていましたが、このことが影響していると考えられます。

 では、中国で炎上騒ぎになった動画ですw


 もともと、深読みする価値があるとも思えない歌詞ですし、軍服姿も、軍国主義というよりは、大正ロマン風。日本人にしてみれば、何でこれが、軍国主義復活と結びついたのか理解不能なんですが、こんなブログ記事がありました。


 「千本桜のPVは、所々で出る漢字「だけ」は中国人にも分かりますし、旧日本軍っぽい装いや日章旗などの旧日本軍を連想させる絵が拒否感を呼び起こしているようです。」とのことです。

 「PVの漢字だけは読める中国人」という分析は面白いですねw。中途半端に読解できる分、誤った解釈をされる可能性があるってことでしょうか。まあ、歌詞の意味の読解に関しては、僕も中国人も大差ないようです。

 もともとパロディーというのは、ウケるか不愉快にさせるか紙一重なところがありますし、理解できない人には、どんなに説明しても無理なこと。まあ、相手が嫌がっていることを、あえてすることもありませんから、上海ライブで「千本桜」をセットリストから外したのは、賢明な判断だったと云えるでしょう。

 あと、炎上騒ぎといえば、「千本桜」をAKB48がミュージカル化するということで、初音ミクファンとAKBファンの間で、論争があったそうですけど、こっちは、炎上商法のお手本ってことでしょうから、取り上げるまでもありませんねwww

 ボカロがブームだった頃、ボカロ人気にあやかろうといろいろな企画が出てきました。「千本桜」使えばウケるだろうって安易な発想は、どうかなと思っていたんですけど、「和楽器バンド」とか結構売れてるみたいで、武道館ライブの告知とか出てましたし・・・、まあ、天下の「TOYOTA」までもがあやかりに来たんですから、やっぱり「千本桜」って名曲なのかなぁ。

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