2015年10月25日日曜日

「ふわりクレヨン」初音ミク ~漢字不使用のやさしいポップス~

 今回の楽曲「ふわりクレヨン」は、先日の「島風」の記事で貼り付けさせていただいたのですが、テイクが歌い手さんのであったのと、MMD動画の島風のミニスカートが、楽曲の鑑賞の妨げになっていた感がありましたので、改めてボーカロイドの作品として紹介させていただくことにしました。

 ふわりP氏は、2010年頃より活動しているボカロPさんです。代表曲は「ゆめのかたち」「ふわりクレヨン」など。アニメ主題歌に楽曲提供もしているとのことでした。高評価のわりに再生回数が伸びない傾向があるようですが、その「豊かなメロディと優しく易しい歌」には、固定のファンも多いようです。

 氏は、歌詞表記で極力漢字を使わないそうです。「二通り以上の意味・読み方を持つ漢字を用いることで発生する文章の理解までのタイムラグを避けるため」とありましたが、成る程、そう云う考えもあるものなんですね。「理由(わけ)」「運命(さだめ)」「地球(ほし)」と読ませたりする、いわゆる当て字だらけの歌詞より、よっぽど良いかもしれません。ただ、ひらがなにすれば、読み方は確かに1つになりますが、言葉そのものが複数の意味を持つときも多くありますので、この問題は、ひらがな表記だけで解決できるものではないとは思います。

 そういえば、子ども時代、漢字の勉強には苦しめられました。大っ嫌いでした。僕は、理系小僧でしたけど、漢字がなければ文系少年になっていたかもしれません。漢字がなければ、日本の子どもたちの勉強もさぞかし楽になるでしょう。
 英語みたいに単語ごとに分かち書きにすれば、ひらがなだけでもちゃんと読めますから、戦後GHQの時代、漢字を無くそうって、本気で考えていたらしいです。欧米人は母国語の学習の時間、漢字がない分、スピーチばっかりやってるわけでしょ。日本人はスピーチやディスカッションが苦手とか云いますけど、日本人に欧米人なみの力を身につけさせたいのであれば、漢字を捨てるくらいの覚悟が必要でしょうww

 というわけで、歌詞付き動画を貼り付けさせていただきますが、試しに1番だけ、漢字混じり文の歌詞を載せてみました。決して、厭がらせではありませんよ。試しにですww


ぴかぴか色をした シャボン玉から見えた円い町
くるくる回ってて とても楽しそうなの
ふわふわり 昇って行く

幾つも飛び出した 光の粒と雲と空の遊び 
風にのった船の様に浮かんで のんびりとお話をしてる

願い事が叶うなら 空へ飛びたいな あの雲に乗りたいな
柔らかクッションで昼寝をしたいんだ

何時か見たあの夢の続きの続きを見たくて
少し上を見て走った 飛び付けるように
何処までも広がって行く景色と色彩の向こう
わくわくできるのかな? 未だ見たことのない世界

 
 どうでも良かったですね。失礼しました。

 で、この曲、本当にテレビアニメの主題歌になりそうな感じですね。人畜無害と言えばそれまでなんですけど、こういう無条件に明るくって、前向きで、そして優しい歌って好きなんですよ。死んだ爺ちゃんも「歌は楽しく歌うもんだ」って、僕によく云ってましたから。

  氏のホームページによりますと、今年度、内閣府子ども子育て支援新制度キャンペーンソング「みんなで!やったー!!」の楽曲制作を担当されたとのことでした。 
 「子ども子育て支援制度」といえば、国の重要政策の1つですから、そのキャンペーンソングと云えば、箔が付きますよね。ボカロPさんたちがプロの音楽家として活躍するのは、なかなか大変な事ですので、このようなご活躍の記事を見ますと安心します。

 ちなみに、「内閣府子ども子育て支援新制度」は、ひらがなで分かち書きにすると「ないかくふ こども こそだて しえん しんせいど」です。

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