2016年7月23日土曜日

榊原郁恵 ~百恵から聖子へ繋いだ最強のセットアッパー~

 久しぶりの昭和アイドルのネタです。今回、取り上げさせていただくのは、「ナッキー」こと「榊原郁恵」さん。郁恵ちゃんについては、現在も現役バリバリのタレントさんとして、幅広く活動されているので、昭和のアイドルと云う括りは失礼かもしれません。
 おそらく、来年がデビュー40周年になるかと思います。ネットなどで「ウザいおばさん」などと言われながらも、40年間ほぼコンスタントにタレント活動を続けているというのは、驚異的なことであります。もちろん、旦那が成人病で稼ぎが当てにならないとか、所属する事務所、ホリプロの力もあるかと思いますが、40年という時の長さを考えれば、彼女自身のタレントとしての魅力や需要があってのことなのでしょう。

 で、郁恵ちゃんの代表曲と言えば、世間的には「夏のお嬢さん」ということになりますが、ファンや隠れファンにとって、郁恵ちゃんと云えば、まずは、この曲ということになりますです。


 ご存じでしょうか。4枚目のシングル、「アル・パシーノ+(たす)アラン・ドロン<(より)あなた」、タイトルが長いので、個人的に「2A<A」と表記させていただきます。不等式を解きますと「A<0」ですから、Aはマイナスとなります。

 改めて見ても、典型的なアイドルですよね。歌い方からもお分かりかと思いますが、周りの大人たちに、あーしなさい、こーしなさいと云われる通りにアイドルを演じていると思います。そして、底抜けに明るいキャラクター。子狸と言われていた郁恵ちゃんですが、この辺りは、子猿と言われてた「あやや」と、どことなく共通する部分かと思います。

 年代的には、山口百恵さんと松田聖子さんに挟まれた、中継ぎ的扱いになるかと思います。生まれは、山口百恵さんと同じ1959年、百恵さんが中学生でデビューしたのに対して、郁恵ちゃんがホリプロスカウトキャラバンで優勝したのは、高校2年生の時ですからね。百恵さんの現状がどうなのか存じませんけど、全然変わらないと言われる聖子ちゃんより、さらに3才ほど年上ですから、たいしたものだと思います。


 2014年のテイクとありますから、55歳でしょうか。55歳ですよ。55歳。皆さんの周りの55歳と比べてみてくだ・・・・
 この状況で、アイドルソングを歌うというのは、ほとんど罰ゲームに近いと思いますが、「ウザい」とか、「何様」とか云われながらも、どうせやるならここまで突き抜けてしまえ、という人生のお手本にも思います。でも、時折見せる、恥じらいのような表情が可愛らしいですね。女性というものは、幾つになっても可愛らしいんだなと改めて感じたしだいです。

 では、現役時代のテイクも紹介させていただきます。


 若干こちらのテイクの方がコロコロしてますけど、それほど大きな違いは無いかと・・・w。

 続けて、初音ミクカバーになります。一応、初音ミクのファンブログなものですから。


 なんか、ちょっと控え目なところが、昭和と云うより、今風のアイドルって感じですね。振り付けまで含めて、良くできていると思います。思わずポチッと高評価を押してしまいました。
                                                      
 で、郁恵ちゃんと云えば、何と言っても、85のDと云われていたバストですよね。ただ、当時も今もアイドルに色気を感じさせないというのは鉄則ですので、郁恵ちゃんもアイドル衣装の下で揺れてしまわないように、胸にサラシを巻いていたといいます。しかし、あれだけあると、どうやっても隠し通せるものでは無いですから、だんだんオープンになっていきましたけど。まあ、最後までイヤラシくならなかったのは、郁恵ちゃんの底抜けな明るさがあったからだと思います。で、この辺りも「あやや」と、どことなく共通している部分に思います。
 とは云っても、同年代の中高生には、衝撃的でしたよ。だって、自分の同級生くらいの女の子が水着でテレビ出て、あのインパクトですから。

 「夏のお嬢さん」は、郁恵ちゃんの最大ヒット曲です。リリースはデビュー翌年の夏で、シングルとしては7枚目になります。この辺も「あやや」の「めっちゃホリデー」との共通点を感じますね。売上げは20万枚、オリコンチャートは、最高11位となっています。その後40枚近くシングルをリリースしますが、結局ベスト10には、1枚も入ってないんですよね。タレント活動の好調さからすると意外ともいえます。歌唱力もそれなりにありますし、じっくり聴くと良いなあと思わせる、しっとり系の曲なんかもあるんですが、1人でCDを何枚も買ったからと云って、郁恵ちゃんと握手できるわけでもないし、アイドルの曲は、買ってまで聴くものでは無かったということでしょうか。
  
 って、ここまでチョイチョイ「あやや」を挟ませてきましたけど、実は、僕、松浦亜弥さんの「ね~え!」を見たときに、何故か既知感を持ったんですよ。で、それが郁恵ちゃんだったというわけなんです。「あやや」の「ね~え!」って云うのは、アイドルテンションがかなり高くないと歌いきれない曲で、ハロプロの女の子たちも度々カバーしていますけど、歌いきれる子ってなかなかいないと思います。でも、もしかしたら(もちろん年代は、逆になりますけど)郁恵ちゃんだったら「ね~え!」を歌いきれるんじゃないかって、そんな気がしてならないんです。
 アイドル時代の松浦亜弥さんも榊原郁恵さんも、底抜けに明るいキャラクターで、国民的アイドルとして幅広い年代に親しまれたし、CMにもたくさん出ていたし、ミュージカルの評判も良かったし、でもCDはあまり売れなかったしって、考えてみると、共通点が結構あったように思います。まあ、途中から、歌をとるか捨てるかで、大きく変わっていくわけですけど。

 お終いは「ラブ・ジャック・サマー」でいかがでしょうか。「夏のお嬢さん」の翌年、2匹目のドジョウを狙ったような曲なんですけど、あまりヒットしませんでしたかね。もう少しヒットした曲もあるはずですが、夏ですし、リオオリンピックも近いということで。


 絶対、歌えると思いません?

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