2016年9月26日月曜日

僕が左隅を好む、全く個人的な理由

 みんなで居酒屋に行くとする。テーブルに案内される。で、僕は、きまって左端の席をキープする。理由は簡単、僕は左利きだからだ。

 僕ぐらいの年代だと、左利きは矯正されることが多かった。だから、左利きと云いながらも、お箸は右で、なんて奴が多い。だけど僕は、日常生活のほとんど全てを左手で賄う、生粋の左利きである。
 昔は、左利きというのは、それだけで恥ずかしいことだったし、「ギッチョ」と云われて馬鹿にもされた。女の子だったら、お嫁に行けないなんて本気で思われていた。だから、親たちは必死で矯正した。利き手の矯正というのは、生易しいものではない。それを可能にしていたのは、「これじゃあ恥ずかしくって他人様の前に出られない」と云う世間体に対する危機感と、「我が子が虐められたら可哀相」と云う親心である。僕の親も、僕が幼いときに矯正しようとしたらしい。だけど、僕は、吃音(どもり)もあった。今でも、肝心なときに言葉が出てこない時がある。吃音の原因が利き手の矯正にあると考えた僕の親は、矯正を諦めたらしい。おかげで僕は、生粋の左利きとして育つことができた。

 僕が左手で仕事をしていると、周りの人たちは、「よくそれでできるね。」って言う。傍から見ると異な感じに見えるらしい。実は、それは僕も同じで、左利きの奴が何かをしているのを見ると、自分が左利きであるのにも関わらず、見ているだけでイライラしてくる。

 就職して間もなくの頃、ある研修会で、会議室の机をロの字に並べて、皆で食事をとっていたのだが、目の前に座っている女の子がどうも気になるのである。で、よくよく見たら、その子は左手で箸を持って弁当を食べていた。僕と同年代で、左手で箸を持つ女の子というのは、極めて珍しかったので、ついついジロジロと見てしまったことを覚えている。まあ、そういう僕も、左手で箸を持っていたわけだから、向こうもイライラしながらこっちを見ていたのかもしれない。
 でも、その時は、何となくその子が可愛く見えてきた。違和感が上手い具合にチャームポイントになったってことだろうか。

 最近は、堂々と左を使うタレントも多くなってきたように思う。自らが左利きであることをアピールするアイドルなんかもいるようだ。CMで云うと、小栗旬なんて左手で箸を持って美味しそうにお茶漬けを食べてるし、瀬戸朝香も左手でペンを持っている。

 左でペンを持つと云うと、歴代のアメリカ大統領が有名だ。僕は、ロナルド・レーガンが、何かの条約の調印式で、左手でサインをしているのを見て驚いた。あの年代の人が左で字を書くなんて、日本では有り得ないことだからだ。やっぱりアメリカは違うと感心したものだ。そしたら、次のパパ・ブッシュも左利きだった。次のクリントンもだ。息子のほうのブッシュは右利きだったけど、現大統領のオバマも左利きである。アメリカでは、過去5人の大統領のうち4人が左利きだということになる。
 だからと云って、左利きには特殊な能力があって、大統領に向いているなんて学説は信じない。僕も、よく周りから、「左利きは器用だよね」なんて云われるけど、そんなことはない。左利きにだって器用な奴もいれば不器用な奴もいる。

 実は、僕は、字を書くことだけは、右手を使っていた。これだけは、矯正されていた。だから、僕は字を書くことが大嫌いだった。上手く書けてないその字を見るだけでもイヤだった。僕は、授業中も全くノートをとらなかったし、漢字の書き取りなんか絶対やらなかった。宿題で漢字を書くくらいなら、先生に叱られた方がマシだった。だから僕は今でも漢字が書けない。もしワープロという機械がなければ、僕は平仮名だらけの文章を書いているはずだ。
 ところが、大学2年のある日、僕は、何となくペンを左で持ってみた。で、何の気なしに字を書いた。そしたら書けたのである。今まで一度も左手で字なんか書いたことがなかったのに、普通に書けたのである。今でも、その時のことは鮮明に覚えてる。西洋思想史の講義を受けているときだった。以来、僕は、左手で字を書くようになった。
   
 よく、左で書くと鏡文字になるっていうが、必ずそうなるわけではない。鏡文字になるのは、字を手の動きとして覚えている奴で、字を形として覚えている奴は、どっちの手で書いても鏡になることは無い。
 ただ、人間の腕は、内側から外側へ動かす方が楽なようにできているので、左手で鏡文字にならず、尚且つ窮屈な思いをしないで字を書くには、ちょっとした工夫が要る。
 1つは、腕を前に出して手首を曲げて書く、いわゆる「引っかけ書き」と云うやり方だ。先日行った、家電のコジマのお兄ちゃんは、このやり方で契約書を書いていた。実は、オバマ大統領もこのやり方だから、どこの国でも左利きの考えることは同じらしい。
 もう1つは、紙を90度傾けて書くやり方である。僕は、こっち派だ。だけど、左手を使っていても、普通に書いている人も多いから、まあ、人それぞれということではある。

 世の中は、右利きに合わせてできているらしい。「らしい」というのは、生まれたときから左利きの自分にとっては、世の中とはこういうものだと思っているから、それを不便と感じることが難しいからだ。
 でも、駅の自動改札で、カードをタッチする時には腕がクロスするし、自動販売機にお金を入れる時も腕がクロスする。取っ手付きの急須や注ぎ口が付いているオタマとか、確かに右手で操作すれば使い易そうだが、だから直そうと云うことにはならない。試しに右でやってみたりするが、そっちの方がよっぽど上手くできないからだ。不便だからなんていう理由で直せるんだったら、世の中に左利きなんて、あっという間にいなくなる。

 腕時計をしている頃は、左手で竜頭を巻くために右腕にしていた。でも、右腕にすると何となく使いずらかったから、女性みたいに腕の内側にしていた。そうすると、左腕の外側から右腕の内側へ平行移動するかたちになって、しっくりきたからだ。でも、これはかなり特殊なつけ方だと思う。もう何年も生きているが、腕時計を右腕の内側につけている男性には、未だ出会ったことが無い。

 野球のグローブでは、親指を入れる穴の方へ、4本の指を突っ込んで使っていた。裁ちバサミもそうだ。ただ、ハサミは、それだけでは上手く切れない。左手にハサミを持つと紙の切断面が上の刃の影になってしまい、切りにくいからだ。だから、左利きは、ハサミの外側から切断面を見て切っている。
 今は、親切な世の中になったので、左利き用のハサミが売っている。僕も面白がって買ってくるのだが、外側から切断面を見る癖がついているので、上手く使えない。で、1回使っただけで、机の引き出しにしまうことになる。でも、何年かすると、そのことを忘れて、また買ってきてしまう。で、「あっ、そうだった」と気がつく。だから僕の机の引き出しには、1回しか使っていない左利き用のハサミが、いくつも入っている。
 パソコンのマウスのボタンも左利き用に設定できるのだが、かえって使いにくい。僕は、右クリックも左クリックも、どっちも左手の人差し指でやっている。共用のパソコンを使う時は、マウスを左側に引っ張って使っているので、次の人にすぐバレてしまう。

 定規で線を引くときは、0cmからでなく30cmの方から線を引く。12cmの線を引きたいときは、30cmから18cmのところまで引く。でも、「だから左利きは引き算が得意なんだね。」なんていう、おだてにのったりはしない。

 1つ1つ挙げていくとキリが無い。

 左利きは、裏返しの世界で生きている。子どもの時に「お箸を持つ方が右だよ」なんて教わっても、「えーっと、僕は左利きだから、それって、お箸を持っていない方のことなんだよね」って複雑な思考処理を要求され続けてきたので、左右に敏感になっている。で、結果として、パニックを起こしやすい傾向がある。信じてもらえないかも知れないが、とっさに右と左が分からなくなってしまうのである。
 だから、車の助手席に座っていてナビをする時も、右折なのに左折って言ってしまったりする。家族は慣れたものなので、「あなたが左って言うってことは、右のことなんだよね」なんて勝手に修正してくる。こうなってくると、もう何が何だか分からない。だから、「こっち」って言って指で示している。まあ、最初からこうすれば良かっただけの話ではある。

 左利きに生まれて、「もしかしたら不便なのかも」って思ったことはあるが、「右利きに生まれたかった」と思ったことは一度もない。子どもの頃も「みんなと少し違う俺って、ちょっと格好いいかも」って思っていた。こういうのを「厨二病」というのだそうだ。そして、僕の厨二病は、未だに治っていないようだ。

 もし、ここまで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、感謝申し上げますw

 せっかくですから、お終いに動画を1つ。


 僕、この曲、大大大大嫌いでした。左利きで、そう云う奴、多いと思う。

2016年9月24日土曜日

「dearest.」松浦亜弥 ~僕がカラーサンダーを使っている、全く個人的な理由~

 数ある「dearest.」のYouTube動画なんですが、今回は、超ベタなこの2テイクを貼りつけさせていただきます。

 1つめは、マニアックライブⅡのテイクになります。このライブからの動画は、他にもあるのですが、視聴回数100万回越えに敬意を表しまして、こちらを貼りつけさせていただきました。
 何も活動していないタレントさんの動画群で、いくつもの100万回越え動画があるというのは、結構な話題だと思うのですが、まあ、動画の素性を考えると、ちゃんとしたメディアは取り上げないでしょうし、注目されたが故に消えてしまっても困りますからね。


 さすがですね。聴くのが久しぶりであればあるほど、素晴らしさが実感できるような気がします。まあ、ここのところ、人間でも無いアイドルの歌ばかり聴いていましたから。
 
 松浦亜弥さん関連の動画は、長寿なものが多いので、視聴回数が多くなるのも当然なんですが、実際のところ、多いのはアイドル時代のPVとか、大人になってからのカバー曲ばかりで、この動画のように、非アイドル、非カバー曲で、100万回越えって有りそうで無いんだってことに気がつきました。
 
 2つめは、2013年12月31日に行った中野サンプラザでのテイクになります。


 この動画、アップしていただいてから、2年半になろうとしています。1つめの動画と比べると、声がどうとかって批評されますけど、それって、ファンがどんどんハードルを上げているからで、このテイクそのものは、なかなかのデキだと思います。

 このテイクの良さの1つに、会場の雰囲気があると思います。やっぱり、松浦亜弥さんって、大きなコンサートホールが似合うんじゃないかってことです。会場を埋め尽くすペンライトの波の中で歌っているのが一番似合っているんじゃないかってことです。
 ここの会場の皆さんは、ちゃんと席に座っていませんけど、ペンライトを振りつつも、静かに歌を聴いていると思います。確かに、アイドル時代の彼女のライブって、一生懸命バラードを歌っていても、歌っている最中に平気で声援を送るファンも多かったし、そう言う雰囲気に彼女が嫌気がさしてしまったのも理解できるんですけど、あやオタさんて、聴くときは聞くってポリシーを持っていた人も多かったって云いますし。
 
 今の松浦亜弥さんのファンって、彼女が復帰したときには、ちゃんと落ち着いた雰囲気の会場で、じっくり歌を聴きたいって考えてる人が多いのかもしれませんけど、僕は、このテイクのように、立ち上がってペンライトを振りながらのライブも密かに望んでいるんです。だから、この動画を見る度に、観客席で一緒にペンライト振りたかったなって、ついつい思ってしまうんです。

 僕が、初音ミクのオフィシャルペンライトを買わない理由も、そこにあるんです。だって、ライトをつけると、HATSUNE MIKUって文字が浮かび上がるんですよ。そんなの松浦亜弥さんのライブで使えないじゃないですか。
 だから、僕は、Amazonで買ったカラーサンダーを使っています。そりゃあ、ミクのライブで市販のペンライトを振っていると、微妙な心持ちになります。皆と同じ物を使っていれば、一体感と安心感が得られますからね。会場係のお兄さんに見つかって注意されたらどうしようなんてビクビクすることも無いですし。
 でも、仕方ないんですよ。だって、僕のペンライトは、今はやむなく初音ミクのライブで使っていますけど、あくまでも、松浦亜弥さんのコンサート用なんですから。

 そりゃあ僕だって、じっくり歌を聴こうかなって思うときがあります。でも、今はどんな小さなライブだって、DVDになるわけですから、その時に、ヘッドホン掛けて、腕を組んで、パソコンの前で、審査員みたいに難しい顔をしながら聴けば良いと思うんです。

 松浦亜弥さんは、本当は心優しいタレントさんでしょうから、コットンクラブでお酒飲みながら歌を聴いているお客さんは相手にするけど、ライブ会場でペンライトを振っているファンは相手にしないなんてことは無いと信じています。

 あっ、でも、誤解しないでくださいね。僕もいい歳をした大人ですから、時と場に応じた行動はできるつもりです。
 いくら初音ミクが出演するからって、11月のオーチャードホールでペンライトを振ろうなんて考えてませんし、松浦亜弥さんがコットンクラブでライブをやってくださるなら、それなりに相応しい振る舞いはできるつもりです。密かにペンライトを忍ばせて、チャンスがあったら振ろうなんて、絶対考えてないですから。

2016年9月21日水曜日

初音ミク「マジカルミライ2016幕張メッセ」No.3  ~来年に向けて、決意を誓った巻~

 今年のマジカルミライは、演奏曲の大幅入れ替えがありました。ライブの1曲目から、初演奏曲のオンパレードでした。今までは、半分ほどは昨年の使い回しの曲だったと思いますが、今回は、全26曲中、おそらく17曲が新しい曲に差し替わっています。
 もちろん、「shake it!」みたいに何年も続けて演奏している曲や、「タイムマシン」みたいに久しぶりに演奏する曲もありますし、初演奏だからと云って、全部が新曲なわけではなくって、「どうぶつ占い」みたいに、以前からあったのですが、今まで演奏する機会が無かった曲などが採用されたりしています。

 あと、気がついたところでは、バラード系の曲が無かったように思います。ノリの良い曲や、バンド系の曲が多くって、それ自体は悪いことではないのですが、結果的に似たような楽曲が続いてしまった感もあります。
 
 最初の38秒間はMCです。一般の方々はスキップを推奨致します。


 「Strangers」は、Heavenz氏の作品で、2012年7月に公開されています。一人称が「ボク」となっているところから分かるように、作詞曲者の心の内を初音ミクに代弁させるタイプの楽曲になります。
 今回のライブ全体が、このタイプの楽曲の演奏で進んでいったように思います。まあ、ライブ向きの楽曲ですし、バックバンドのパフォーマンスも格好良かったですから、決して不満があるわけではありません。

 前回の記事の繰り返しになりますけど、この時の初音ミクは、特に可愛かったですよ。

 「夜目遠目」ってことかもしれませんけど、ステージ上のディラッドボードに浮かび上がったミクは、CGと分かっていても現実感がありました。やっぱり、実物大ってのが大事なんでしょうね。
 それから、今年新披露された楽曲全体に言えることなんですけど、CGの出来が良かったように思います。特にモーションですね。モーションキャプチャーがとても上手くいったのではないでしょうか。どんなダンサーさんにお願いしたのか存じませんけど、素晴らしい仕事だと思います。
 ダンスがキレッキレなのは勿論ですが、可愛く見えるかどうかって云うのは、ちょっとした仕草や体の動きで変わってきますよね。まあ、人間の女の子であれば、誰に教わるわけでもなく、やっていることなんでしょうけど、その動きをトレースして、CGを作りこんでいくとなれば、大変な作業になるわけです。
 世の中、アイドルになりたい人間の女の子なんて幾らでもいるでしょうに、わざわざ手間暇かけて作っているわけですから、本当にご苦労なことであります。

 では、可愛いやつをもう1つ。「すろぉもぉしょん」。「スローモーション」は、中森明菜さんのデビュー曲ですけど、こっちは、こんな感じの曲になります。初音ミクのダンスの向こう側に、人間のダンサーさんの姿が透けて見えてくるようです。


 贅沢が言える身分ではありませんけど、音声と動画が若干ズレてるのが残念です。

 「すろぉもぉしょん」は、2014年05月に投稿された、ピノキオピーさんの作品になります。ボーカロイドならではの楽曲ですね。今時の人間の女の子では、歌うことも踊ることもできないんじゃないでしょうか。

 ドラムのお兄さん素晴らしいです。此の手の楽曲を当たり前のようにサポートするんですから、さすがにプロのミュージシャンさんたちです。
 曲のなかで、「あっそれ」とか、「あっどうした」なんて掛け声をかけるところがあるんですが、皆さん、ちゃんと分かっているみたいで、しっかり声が出ていました。僕は、完全に予習不足でしたから、完全に乗り遅れていたんですけど、しっかりリベンジできるように練習しておきますんで、是非とも、来年もこの曲をやって欲しいです。

 来年と云えば、早くも次回のマジカルミライの告知がありました。2017年9月1.2.3日  IN幕張メッセだそうです。
 って、またここでやるんですか~っ。できれば、リニューアルした横浜アリーナとかが良かったんですけど。
 
 お会計と同時に、来年もここでお願いしますって予約したんでしょうか。忘年会の会場取りみたいですね。      

2016年9月19日月曜日

BUMP OF CHICKEN 「RAY」feat.初音ミク ~マジカルミライ2016幕張メッセ No2~

 マジカルミライ2016のラストソングは、「RAY」でした。正確に云うと、「RAY」だったんですね、というのが正しい文章表現になります。
 いつものお約束通り「次が最後の曲です」「え~っ」で始まったんですけど、絶対演奏されるだろうって思っていた「Tell Your World」が、まだだったものですから、てっきり、それが来ると思っていたんです。そしたら、こんな曲が始まったんですよ。


 終わったばかりのライブの動画がYouTubeにアップされているというのもどうかと思うんですけど、これは、MXがライブの生中継をしたからです。ライブの半分ぐらいを中継したみたいなんですけど、そんなことをすれば、録画されて、一斉にアップされるに決まっています。これらの動画群が、短命で終わるのか、それともしばらく泳がされるのか分かりませんけど、MXさんも、この事態は、織り込み済みなんでしょう。ちなみに、御本家BUMP OF CHICKENの動画は、(一応ですけど)厳しく管理されているそうですよ。

 で、「あれっ、こんな曲あったっけ」って感じでした。僕は、BUMP OF CHICKENはもちろん、初音ミクについてもまだまだ勉強不足なものですから、全然思いつかなくって、「新曲かな」なんて呑気に考えてました。
 でも、ラストソングに採用される程の楽曲を知らないと云う自分が、ファンを自称している身としては、ちょっと悲しかったですw

 楽曲について分かったのは、家に帰ってからでした。BUMP OF CHICKENの「RAY」という曲だそうです。そりゃあ、僕だってBUMP OF CHICKENの名前とヒット曲「天体観測」くらいは知ってますし、以前、BUMP OF CHICKENのライブで彼らが初音ミクとコラボしたことも知ってました。その時の動画も見ていたはずなんですが、まさか、ここで演奏されるなんて、夢にも思わなかったです。しかも、今頃。
 幕張メッセに来ていたファンだって、何人かは、「この曲なに、なに?」って思ったはずです。(と思いたい)

 でも、夜の部では、こちらもしっかりと心の準備ができてましたから、思う存分楽しめました。ただ、あの狭いスペースでペンライトを左右に振らされるのは、大変でしたよ。特に、僕の両脇のお兄さんたちは、両手にペンライトを持って、おもいっきり振っていたんで、挟まれていた僕は、肩身が狭くって辛かったですw

 初音ミクとのコラボ映像です。東京ドームでの公演だそうです。この動画は、ちゃんと公式チャンネルからのようです。
 

 コラボする必然的理由が全く思いつきませんw

 これで、初音ミクのファンが、BUMP OF CHICKENに関心を持ったところで、今さら、たいした足しにならないでしょうし、BUMP OF CHICKENのファンにとってみれば「何やってんだ」って感じだったんではないでしょうか。
 ただ、初音ミクが世間から受けている誤解を少しでも解いていきたいと云う立場で考えると、こういう場を設けていただいたことは、有り難いことではあります。

 この初音ミクのパートは、Livetuneのkz氏が担当したそうです。だから、歌声にオートチューンがかかっていたんですね。僕的には、折角の機会なんで、ミクの生声(?)を聴いて欲しいところなんですけど、kz氏が担当ならば致し方ないところです。
 ウイキペディアによるとBUMP OF CHICKENとlivetuneは同じレーベル、トイズファクトリーに所属しているとのことですので、それがコラボが実現した理由の1つなんでしょう。

 BUMP OF CHICKENは、デビューした頃の勢いは無くなったとはいえ、最近も、テレビや映画の主題歌を担当するなど、多方面で活躍されているようです。若い頃は、テレビへの出演を拒否するなどずいぶん尖っていたようですが、最近は、大人のミュージシャンとして、ちゃんと商売もしているようです。その辺の変化について、初期からのファンは、複雑な想いのようですけど、去るファンがいれば、新しく集うファンもいるわけで、そう云う点では、どこのファンも同じみたいですね。
 BUMP OF CHICKENの楽曲は、独特の世界観に展開されるメッセージ性の高い楽曲、ということになっているようです。何を言ってるのか良く分からない分、如何様にも解釈できて、で、何故だか共鳴しちゃうってことなんでしょうけど、ライブでこんな曲を演奏すれば、彼らのファンは、きっと泣いちゃうんじゃないかと思います。

 マジカルミライ2016のラストソングに「RAY」を持ってきた真意は、僕には、よく分かりません。kz氏が「Tell Your World」を外してまで演奏したんですから、深読みもできるように思いますが、まあ、たいした理由など無いかもしれませんし、そんな理由なら知らない方が良かったなんて云う類いのことかもしれません。
 でも、初音ミクがライブの最後に歌う曲としては、よく似合っていたと思います。ボカロPさんたちの事情を考えると、ライブでカバー曲を採用することは、難しいかもしれませんが、僕はアリだと思います。

 泣きはしませんけどw

2016年9月11日日曜日

初音ミク「マジカルミライ2016幕張メッセ」No.1 ~初音ミクを初めて可愛いと思った巻~

 9月10日(土)の昼公演と夜公演に参戦してきました。恥ずかしながら、幕張メッセに行くのは、これが初めてです。ディズニーランドの隣くらいに思っていたのですが、完全に千葉県なんですね。東京から快速電車で30分もかかるなんて想定外でした。
 でも、さすが日本最大級のコンベンションセンター、かなりの人数が集まっていたはずなんですが、あまりにも広いので、東京体育館や武道館周辺のような、ごちゃごちゃ感、お祭りっぽさがありません。あまりにも整然としすぎていて、イベントに来たぞーって云うワクワク感が今一つ出てこなかったですw

 ライブは、展示場の第9ホール、企画展は10・11ホールです。これでも施設の一部しか使っていないんですよね。これだけでも、田舎から出てきた僕には衝撃です。
 ライブ会場は、展示場にステージを作って、パイプ椅子をずらりと並べたつくりでした。客席は5000ほどでしょうか、2日間で4公演ですから、のべ2万人ということになりそうです。いつも思うのですが、ステージをあと1m高くしてくれれば、もう少しよく見えると思うんですよね。これだとみんなが立ち上がったときに、どれだけ見られるか心配です。
 僕の席は、昼がD6エリア、夜がD5エリアでした。SS席といっても若干後ろの方です。どのくらい後ろかと云うと、最後にステージからテープが発射されるのですが、全然届かなかったくらい後ろです。と云うことで、ステージからは若干距離がありますけど、位置的には、真っ正面ですから期待は持てます。

 ステージ中央には、ディラッドスクリーンが設置されています。前回と比べると、横幅が短いように思えます。20m無いかもしれません。プロジェクターは、何台使っていたのか確認できませんでした。最近は、プロジェクターの位置が下がっていて、客席から良く見えないんですよね。演出上は正しいことだと思いますが、理系オタクの僕としては淋しい限りです。初音ミクのCGを見に来ているというよりは、CGを映しているプロジェクターを見に来ているようなものですからw
 バックバンドは、ギター2本、ドラム、ベース、キーボードの5人編成、左に3人右に2人の配置です。メンバーも前回と同じみたいです。もう固定化しているという感じでしょうか。

 観客は、相変わらず幅広い年齢層と人種の集まりでした。とは云っても、やはり20代の若者たちが主流で、カップルも目立ちます。でも、びっくりするくらい可愛い女の子が1人で来ていたりして、暑苦しい野郎に混じってペンライトを振っていたりします。

 物販については、最近はネットでの事前販売が主流になっているようで、それほど混雑してはいませんでした。僕は、いい歳ですし、今さら欲しい物も無いので並びませんでした。
 まあ、マフラータオルくらいは、買おうかなって思ったんですけど、一応、去年の物も持っていったんです。そしたら、結構、去年のタオルを巻いている人がいるんですよ。ライブ用の半被なんかも、昨年の武道館ライブの半被を着ている人が多くって、もしかしたら、今年の半被よりも多いかなってくらいです。中には、「ミクパ」なんて描いてある、年季の入ったものを着ている人もいました。人間のアイドルライブでは、古いグッズを使っていると白い目で見られるそうですが、初音ミクは、かなりユルいようです。

 カラーサンダーとサイリュウムを出して、準備完了です。

 ライブは、勿体ぶった演出も無しで、いきなり始まりました。

 僕の右斜め前はオタクさんでした。大きな初音ミクのぬいぐるみを左腕で抱えての参戦のようです。で、右手には緑のサイリュウムを2本握っているではありませんか。何千人も観衆がいる中で、今どきサイリュウムなんて振っているのは、僕だけだろうなって思っていたんでビックリしました。仲間がいたんで、僕も心置きなく振ることができましたよ。

 D6ブロックは、ステージからは、若干遠いものの真っ正面なので、スクリーンは良く見えました。初音ミクライブ5戦目にして、ディラッドスクリーンに映る、つまり、本物の初音ミクを初めてちゃんと見た感じです。今までは、末席ばかりでした。遠いし、斜め上からばかりだったので、ライブ中もモニターを見ているか、バンドのお兄さんを見ているかのどちらかでしたから。
 僕の左斜め前は、中年のご夫婦(だと思う)でしたが、スクリーンに映し出されたミクを見て、奥さん(だと思う)が「えーっ、可愛いーっ」って言ったんですよ。

 高輝度レーザープロジェクターによって透過型スクリーンへ等身大に映し出された初音ミクは、その質感といい、滑らかな動きといい、小柄な16才の女の子そのものだったんです。

 「こんなに可愛かったのか」
 
 そこにあるのは、パソコンや大型モニターの画面からは伝わることのない、初めて体験する仮想現実でした。



 前置きばかり長くなってしまいました。肝心なライブの中身の報告なんですが、また次の機会で、ということでw

 では、何も貼りつけないというのも何ですから、「どうぶつ占い」でお終いにします。まあ、たわいない楽曲なんですが、今回のライブで演奏された中で印象に残った曲の1つです。


 盛り上がって、アイドルぽくって、楽しい歌でしたよ。

2016年9月8日木曜日

ボーカロイド「勇馬」と「IA」が歌う「白いギター」が妙にリアルな話。

 小ネタです。

 「白いギター」は、伝説の夫婦デュオ「チェリッシュ」の代表曲の1つです。

 で、「チェリッシュ」と云えば、何と云っても、最大ヒット曲「てんとう虫のサンバ」ですよね。1973年リリースといいますから、すでに40年以上前。完全に懐かしのメロディーの範疇なんですが、ウエディングソングとして、今なお現役で歌い続けられています。
 「白いギター」がリリースされたのは、その3ヶ月後。こちらは一転して、恋の終わりを予感させる曲なんですが、オリコン5位で80万枚を売り上げていますから、この頃がチェリッシュの絶頂期といえましょう。

 で、今回、その名曲を歌っているのが、ヤマハの純正ボーカロイド「勇馬」こと「VY2」と、僕の大好きな「IA」ちゃんになります。

 「勇馬」の最大の特徴は、「使いやすさ」だとされています。イケメンボイスと評される、爽やかでリアルな歌声と優れた滑舌、ベタ打ちでもそのまま使える操作性の良さなど評価の高いボーカロイドです。
 ただ、癖が無く使いやすいということは、無個性とも云えますので、初音ミクみたいに、メインボーカルをとって、人間と張り合うなんてことには不向きのようです。主な用途は、デモソングなどを人間の代わりに歌ったり、人間の歌にコーラスをつけたりなんていう役割が多いようです。まあ、それこそが、ボーカロイドの本来の役割ですので、「勇馬」君は、もっともボーカロイドらしいボーカロイドと云えましょう。
 

 如何だったでしょうか。見事に「IA」ちゃんの歌をサポートしていると思います。

 カラオケスナックとか、カラオケ教室に行くと、こんな歌唱って絶対あると思います。伴奏も良い感じで、昭和歌唱を完璧に再現していると思うんですけど。

2016年9月4日日曜日

「ひこうき雲」雪村いづみ・松浦亜弥 ~ネットブレイクから3年たちました~

 先月放送されたNHK「思い出のメロディー」。とくに見るつもりもなかったのですが、テレビをつけっぱなしにしていたので、ズルズルと最後まで見てしまいました。印象に残ったことと云えば、「イモ欽トリオ」再結成といいながら、呼んで貰えなかった「長江健次」氏でしょうか。

 此の手の番組の意義の1つに、懐かしい歌手の方々の生存確認があると思うんですけど、「雪村いづみ」さんの元気な姿には、驚かされてしまいました。一般的に女性歌手というのは、或る年齢を超えると、たちどころに歌唱力が落ちてしまうものだと思っていましたが、雪村いづみさんは、79才とは思えない健在ぶりでした。(もちろん変わらない歌唱力などという失礼な発言は慎むべきでしょうが)

 で、雪村いづみさんと云えば、松浦亜弥の「ひこうき雲」となるわけです。

 これは、「ひこうき雲」→「雪村いづみ」→「長良じゅん」→「松浦亜弥」と巡って再び「ひこうき雲」に還ってくるループが存在するからで、まあ、多分にこじつけ感がありますが、雪村いづみさんから、3年前に起きた、松浦亜弥さんの「ひこうき雲」のブレイクへ話を進めようということなんです。

 「ひこうき雲」は、皆さんご存じの通り、荒井由実さん作詞曲の名曲で、リリースは1973年といいますから、今から40年以上前、ユーミンが18・9歳の時になります。しかし、作られたのは、もっと早くて、彼女が15歳の頃といわれています。
 この「ひこうき雲」は、ネット情報などでは、雪村いづみのために書き下ろされた曲だったと云われてきましたが、実際は荒井由実さんが作り溜めていた曲の中から「村井邦彦」氏がこの曲を選び、雪村いづみさんに紹介した、というのが真相のようです。当時、荒井由実さんは作曲家志望で、自ら歌うつもりは無かったとも云われています。

 ところが、「ひこうき雲」は、レコーディングはされたものの諸般の事情で発売されず、その後、荒井由実さん自身の歌唱によって世に出ることになります。

 雪村いづみさんは、発売されなかったものの、この曲をとても気に入っていたそうで、ライブでは、よく歌っていたと言います。「ひこうき雲」は、1990年になって、雪村いづみさん自身のアルバムに収録され、その音源はYouTubeにもアップされております。


  雪村いづみさんは、江利チエミさん・美空ひばりさんと共に「三人娘」の一人と称され、幅広いジャンルで圧倒的な歌唱力を誇りながら、他の2人に比べると大ヒット曲には恵まれず、どちらかと云うとカバー曲での評価が高いところも、どことなく松浦亜弥と共通するところのように思います。
 ただ、私生活に関して云えば、松浦亜弥さんの方が格段に恵まれていて、まあ、芸能人というものは、私生活などに恵まれていない方が、末永く活動できるのかもしれません。

 故「長良じゅん」氏は、若い頃、雪村いづみのマネージャーを務めていたそうで、デビューしたばかりの「あやや」を若い頃の雪村いづみに似ていると言って、自らの事務所のタレントで無いのにも関わらず、目を掛け、可愛がったといいます。

 そして、松浦亜弥さんは、2002年にリリースされた企画アルバム「folk songs2 」の中で「ひこうき雲」を担当します。YouTubeには、このCD音源もアップされていますが、有名なのは「ファクトリーライブ」のテイクの方ですよね。


 あと、こんなMVもありました。2004年10月10日という日付がついています。


 わずか2年半でこんなに変わるものなんですね。

 そして、今からちょうど3年前、「歌ドキッ!」でのテイクが、ジブリの映画「風立ちぬ」関連で話題になります。

 
 この動画は、magoさんが再アップしてくださったものになります。

 最初の動画はSunshine Moonlightさんがアップしてくださったものでした。最終的には、視聴数が400万回近くまで伸びていたと思いますが、削除されてしまいました。致し方ないこととはいえ、松浦亜弥さん自身がライブで話題にし、いわば本人公認動画(?)みたいなものだったので残念なことです。あの時、書き込まれた熱いコメントは戻ってきませんから。

 この動画が注目されたのは、映画を見た若者たちには、この曲のことを知らない世代が多くって、一斉に検索されたこと(新曲だと思っていた者も多かったと云います)、ファイル名が「ひこうき雲 松浦亜弥」と歌の題名が先に付いていたこと、視聴回数が8月に入ってから徐々に増え、中旬頃には数万回と比較的多くなっていたので検索に掛かりやすかったことなどが考えられます。
 まあ、本物のユーミンのテイクなどというものがYouTubeにあるわけが無かったというのが、本当の理由だと思いますw
 YouTubeで爆発的に再生されたのは、確か8月21日で、1日で数十万回以上再生されました。動画の視聴回数のカウンターが見る見るうちに伸びていくというのは、なかなかの衝撃的なできごとでした。僕は、その日、動画を一日中チェックしていました。

 「ユーミン」の動画を検索しようとして、「あやや」の動画をヒットしてしまったという、そんな通りすがりの観衆の足を止めて聴き入らせることができるというのも、松浦亜弥の歌唱の魅力の1つだと云えましょう。

 動画には、たくさんのコメントが書き込まれました。多くは賞賛の言葉ですが、中には、貶してくるコメントもありました。そんなものは、スルーしてしまえば良いことなんですが、ファンになったばかりで、血気盛んだった僕は、そういったコメントに対して、いちいち憤慨し、反論していたものです。
 もっとも、当時のAKBやハロプロ関連の動画などでは、ファンとアンチが激しくやりあっていて、相手の気に入らないコメントをスパム告知して、非表示にしたりしてましたから、あの頃のYouTubeのコメント欄って、結構、バトルの場だったように思います。


 僕的には、ふくちゃんさんのアップしてくださったこのテイクが、ベストテイクだと思います。彼女の歌唱が一番充実していた頃ではないでしょうか。

 お終いは、公式動画、コットンクラブでのクリスマスライブですね。


 どことなく、歌い難そうな感じが伝わってきます。どう云う風に歌うか迷っているかのようです。「ひこうき雲」は、大人になってしまった松浦亜弥さんには、もう、似合わない歌なのでしょうか。
 ひこうき雲が話題になった時も、多くのファンは「もっと松浦亜弥ならではの良い歌が他にあるのに」というのが正直な心境だったように思います。

 2013年の夏は、マニアックライブ5の開催、婚約発表、ひこうき雲のブレイク、DVD発売から、クリスマスライブの告知など、いろいろありました。今思えば、休業前の残務整理ってことだったのかもしれませんけど、そんなことを知る由もなかった僕は、今後の松浦亜弥さんの活動に期待していたものです。
 
 僅か3年前の出来事なのに、随分昔のことように思えます。